トレーニング(学習)のスピードアップ:
消去を起こさない

トレーナーが動物をトレーニングするとき、まず行動を教え、そのあとにキュー(合図)を付けると言われます。ですが、動物が行動を習得しているとき、人が意識していなくても動物は環境のキューも一緒に学んでいるのです。行動とキューは、同時に進化していきます。あなたがいつもトレーニングしている環境に行き、そこに以前と同じ刺激があれば、あなたの動物はすでに習得している行動をしてくれるでしょう。ですが、同じ状況下でまったく新しい行動を教えようとすると、動物の学習スピードは遅くなります。以前学んだ行動のキューが、新しい行動の学習を妨げてしまうのです。その代わりに、環境のキューを変えることで学習スピードを上げることができます。この講義では、これら環境のキューがどのように進化していくのかについて説明します。また、いくつかのケーススタディを見て、この知識がいかに学習をスピードアップさせるのかを探っていきます。