
成功例から学ぼう!
分離への不安行動の新たな見方と解決方法
犬と暮らしていて、よく困る問題のひとつに「分離への不安行動」というものがあります。これは、人と離れたり、留守番することがとても苦手で、不安になってしまうことです。
例えば、家族が外出中、ひどく吠えたり、物を壊したり、脱糞・脱尿をしたり、自分の体を傷つけたりすることがあります。このような行動は犬にとっても苦しいことで、家族にとっても大変な問題になります。最悪の場合、こうした行動が原因で動物保護施設に手放されたり、最悪の場合、安楽死で命を落としてしまうこともあるのです(Flannigan & Dogman, 2001; DeMartini-Price, 2020)。研究によると、犬の約22.3%〜55%がこうした問題を抱えていると言われています(de Assis L.S. et al., 2020)。
分離への不安行動で困っている犬やその家族が安心して暮らせる方法はあるのでしょうか?
ここで、私たちが暮らしている元保護犬のちゅうとレミーのお話をします。ちゅうは2020年に家族に迎え、レミーは2024年に迎えました。私たちが家を出ると、とても心配になる問題行動をしていました。

例えば、ちゅうはずっと吠え続けたり、靴や電線を噛んで壊して出血する時もありました。一緒に暮らしていたシニア犬のピーパーを部屋の隅やコーヒーテーブルの下に追いやり、噛みついたり吠えたりしていました。
レミーはドアに向かって飛び跳ねながら吠えたり、テーブルやキッチンの上に乗り、物を壊したりしました。キッチンでは包丁やフォークなど危ない物にも近づいてしまい、とても危険でした。このような行動は私たちが家を出るたびに続いていました。
家族が安心して外出し、犬たちがリラックスして留守番できるためには、どうしたらいいのでしょうか?
分離への不安行動を解決するためにはどうすればいいか、一緒に考えていきましょう!
ウェビナー概要
このウェビナーでは、ちゅうとレミーと取り組んだトレーニングのお話を通して、行動分析学*という方法で分離への不安行動をやり続ける理由や悪化する理由、そしてその解決方法についてお話しします。
ちゅうとレミーの行動がどうやって改善されていったか、その過程を動画やグラフでわかりやすく説明します。また、コンストラクショナル・アフェクション*というトレーニング方法が大いに役立ったことも紹介します。
このウェビナーが、分離への不安行動で困っている犬や家族が安心して暮らせるヒントになることを願っています!
*行動分析学とは?
「なぜ〇〇行動をするのか?」「行動はなぜ繰り返されるのか?」など、行動と環境の関係を深く掘っていき行動についての疑問を理解していく科学
*コンストラクショナル・アフェクションとは?
撫でるという人との関わりを使って犬と人双方にとって望ましい行動や関わりを築いていくトレーニング方法
ウェビナーで学べること
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分離への不安行動の理解につながる「行動分析学」の新しい視点を聞ける
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分離での不安行動からリラックスしてお留守番できるようになった「コンストラクショナル・アフェクション」という新しいトレーニング方法を知れる
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成功した例を見ることができる!:実際にちゅうとレミーが、このトレーニング方法でどのように変わったかを知れる。最初は不安で困った行動をしていたけれど、リラックスして留守番できるようになった様子が、動画やグラフでわかりやすく見られる
Before

After

ウェビナーではビフォーからアフターまでのトレーニング過程に焦点を当ててお話しし、ちゅうとレミーの行動の変化をお見せします。
受講者の声
わかりやすかった。特に、グラフでクライテリアの上げ下げがその根拠とともに視覚的に理解でき、飼い主さんにもこういうふうに説明できたら一発で理解いただけるかも、と思った。
とても細かいステップで進んでいくこと、実際のトレーニングの様子を動画で拝見できたことはとても勉強になりました。
Seanさんの消去バーストの説明(車のエンジン)が毎回上手すぎて笑っちゃう。わかりやすい。
実際のケーススタディで改善の様子が見れたことや、グラフの見方を教えていただけたことで、自分でも取り入れやすく改善のイメージが付きました!
コンストラクショナルアプローチの考え方自体が、動物と暮らす上でとても重要なことだと感じました。
弱化、正の強化や負の強化の質問があったときに、身近な例えを使ってご説明されていてとてもわかりやすかったと思う。
結局普段のコンストラクショナルな生き方、インタラクションガイドラインに始まる望ましい関わりの求め方と提供の仕方が全てのベースということがわかった。
ちゅうとレミーの異なるプログラムを見て、考えていたプログラムがより具体的になった。本当に細かいステップが成功のためには必要なのだと改めて感じた
お申し込み
こちらのウェビナーのお申し込みは終了いたしました。
今後開催するCAAWTウェビナーでについては、コチラより確認していただけます。
■ ウェビナー受講対象
このウェビナーでは、我が元保護犬ちゅうとレミーと取り組んだ分離への不安行動の成功例を元に、行動分析学の考え方やコンストラクショナル・アフェクションについて触れていきます。行動分析学やコンストラクショナル・アフェクションに馴染みがない方でも成功例を見ることで理解につながるよう講義を進めたいと思っています。
分離への不安行動について困られている方やこの行動の新たな理解の仕方や解決策について興味がある方どなたでも受講していただけます。犬と暮らすご家族から、ドッグトレーナー、獣医師・看護師、グルーマー・トリマー、動物保護施設のスタッフ・ボランティア、行動分析学やトレーニングに興味ある学生まで大歓迎です!
講師のショーンは英語でお話しし、西牟田が日本語訳をしながら講義を進めていきます。分かりやすい言葉で説明しますが、専門用語も出てきます。専門用語が出てきた際には、説明や補足情報をつけます。
■ お申し込みに含まれているもの
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ウェビナーにリアルタイム参加
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講義終了後の質疑応答で講師たちに直接質問ができます
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ウェビナーの資料
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ウェビナー前日にメールで送ります
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ウェビナーの見逃し配信
◼️ 場所
ズームを通してのオンラインイベントです。インターネットへのアクセスが可能な場所でしたらどこからでも受講可能していただけます。
■ ウェビナーからの利益はCAAWT保護犬活動に寄付いたします♡
Constructional Approach to Animal Welfare and Training(CAAWT)は、アメリカで認定されているNPO団体です。「保護犬の譲渡と家庭犬がずっと家族と暮らす」をミッションとして活動しています。CAAWTのミッションを達成するために、動物と暮らす人々や動物のケアをする団体が必要なトレーニングや行動支援を無償または低価格で提供することで、トレーニングや行動コンサルにかかる経済的障壁を取り除いています。このウェビナーで生じた利益は、トレーニングと行動支援に寄付させていただきます。CAAWTウェビナーで学ぶことで、動物や困っている人たちを助けることができます♡ありがとうございます!
◼️ お問い合わせ
ウェビナーについてご質問がありましたら、お気軽にご連絡ください。




