T. V. ジョー・レイン博士
ジョー・レインさんは実験的行動分析学と応用行動分析学の研究者であり、特に教育・学習プロセスのデザインに焦点を当てた研究を50年間してこられました。ジョーさんは、シカゴ大学で行動科学(生物心理学)の博士号を取得されました。博士論文は、ハトを用いた精神病理学の動物モデルについてでした。特に正常な行動プロセスの機能としての病的パターン(ヘッドバンギング、いわゆる壁に頭を打ち付ける行動)の再発について研究をされました。さらに、大学在籍中、「Contingency Adduction」という行動プロセスを発見され、その特性を分析されました。またジョーさんは、外来診療の統合失調症、特に虚言癖や幻覚的行動の総合的および局所的な治療に焦点を当てた、幅広い臨床行動分析の経験を持っていらっしゃいます。ジョーさん今までは、50もの記事や書籍の一部、そして行動分析における信号検出理論「Signal Detection Theory」に関する本を執筆されました。
1971年には、西イリノイ大学で「Center for Innovative Design and Programed Instruction」(教育的なカリキュラムをデザインしたり研究したりするセンター)を設立されました。数年後、ノースウェスタン大学医療センターの精神医学研究所で、研究と行動介入のプログラムを提供するグループ「Personal Effectiveness Group」も設立されました。1984年には、ソフトフェア開発の会社「Enabling Technologies」を設立され、ゲーミフィケーションを初めて取り入れたビジネスソフトフェアについて教えた他、ビジネス製品や高度な3Dモデルのソフトウェア等たくさんソフトウェアを開発されました。1990年代には、シカゴにある「Malcolm X College」で学術支援部長を務められた後、学部長に就任されました。その後、「Personalized Curriculum Institute」を設立され、受賞もされています。1999年には、「Headsprout」を共同で設立されました。「Headsprout」では、研究チームのリーダーとなり、会社が特許を保持している文盲の方向けの読む力と読解力を高めるオンラインのリーディングプログラムの技術開発されました。「Headsprout」のリーディングプログラムは、300万人のこども達の読む力を高めることにつながりまりました。このプログラムは、ソフトウェア業界で高く評価され、教育に最適な方法として「CODiE Award」を受賞されました。彼は、現在特許を保持している「Music Learning Lab (音楽を教えるアプリ)」を作っている「Generategy, LLC」のパートナーを務めておられます。国際行動分析協会の参与でもあり、「The Chicago School of Professional Psychology(シカゴ専門心理学大学)」の理事長も務めておられます。